モリシ

そばかすのモリシのレビュー・感想・評価

そばかす(2022年製作の映画)
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異性の友達ですごく信頼できる人がいて、人として大好き!と思っていたら、相手は自分のことを異性として見ていたことに気がついてしまった。
みたいな時、この人は自分のことを人間としてというより異性ということを前提に考えて付き合っていたんだと思って、もう友達じゃないんだとか思って、ちょっとショックになる。
っていうのたまにあるなと、頭の片隅から記憶を引っ張り出して、思い出した。
温泉施設での夜のシーンは、私にとって本当にささいな過去の記憶を引っ張り出すシーンだったのだけど、
そばかすちゃんにとってはもっと違った記憶として、ささいなことではない出来事として残ることになるのだろうか。
「異性としての好き」も「人としての好き」もどっちが間違ってるとかなくて、
だから、ごめんねなんて言わなくていいよ。
悲しいシーンだった。

そんな感じで、安易に人の感情を「あなたは今こう思ってるよね」と決めつけることはできない。人間決めつけたほうが楽なのかもしれないけれど、その横で感情を押し殺している人がいるかもしれないということ。
これは自戒を込めて。

そして、蘇畑家の家族のシーンがすごくいい。
家族バラバラそうに見えるけど、言いたいこと言えるのとか素直に嬉しい顔や悲しい顔になれるのとか、
みんなで焼肉するのとかは仲良いんだよねたぶん。
人との距離感って難しい。


主題歌の「風になれ」は、モエカちゃんが歌う羊文学版を知っていて、なんでこれカバー曲なんだろと思っていたら、三浦さん版が原曲としてあったんだ!
2人どちらの歌声も素晴らしいけど、それぞれ曲の雰囲気が違っていてさらに素晴らしい。
主題歌まで最高、、、


改良版シンデレラは結末まで観てみたかったかも。