こさむ

シング・フォー・ミー、ライルのこさむのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ヘクターは貧乏で古典的なショーマン。ニューヨークで鳴かず飛ばずだったヘクターだが、ある日ペットショップで歌うワニを見つける。
ワニのライルを家に迎え入れ、自分のショーの相棒にするため育てるヘクター。
だが本番でのライルは客を前に萎縮し、自慢の歌声を発揮できないまま終わってしまう。
ヘクターは家を去り、ライルは取り残される。18ヶ月後、その家に新たな入居者がやってきた。
入居者のひとりであるジョシュは二本足で歩くライルを見て驚愕するが、2人はすぐに打ち解ける。
ライルの歌声はジョシュの家族を癒し、徐々に一家の一員になっていく。

ワニのライルがかわいい、小さいときもデカくなってからもかわいい。
ライルのキャラクターが好きなので甘めに見たところはあったかも知れないけど。

ヘクターは金儲けのためにライルを舞台に上げたが、ジョシュは歌が得意でもないのにライルを助けるため一緒に舞台に上がった。
舞台上でのライルの歌唱を可能にしたのはジョシュの心だったと思う。
自分としては納得のいくストーリーだった。というか普通に泣いた。
歌える動物がいるのは、もう「そういう世界だから」と思うしかない。

ライルはヘクターに何度も置いていかれた。
動物園に入れられもしたが、ジョシュと共に脱走し「次のスターは君だ!」に出演したことで市民権を得る。
平和な日常を取り戻したライルはジョシュ一家とともに長いバカンスへ向かう。
今度は逆に、ヘクターを置き去りにして。

ヘクターはひどい奴だったけど良くも悪くも人間くさく、最終的には情に走ってライルを助けたので嫌いじゃない。
ヘクターに対しても救いが残るラストだったのがとても良かった。
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