車葱メロン大学

ハントの車葱メロン大学のレビュー・感想・評価

ハント(2022年製作の映画)
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尋問室での鏡に向かって話すシーンは、パクがキムに向かって話しかけているけど、写っているのは自分自身の姿。
つまり、目的のためなら拷問もいとわず、大統領のためなら無慈悲になれるという点で二人は全く同じで、鏡写しのような存在なんだという映画的表現で良かった。

さらにこれは第一段階で、そう見せかけておいて実は二人とも罪もない人々が犠牲になることには心を痛めており、平和的革命を望んでいるって所が共通すると後々分かる展開。

まさか主演俳優のイ・ジョンジェさんが監督・脚本もこなしているとは思わなかった。良質なポリティカルエンタメ作品です。
尖った映画作家というよりは、職人監督的な才能だと思います。次回作もまた観たい。