ここ数年の、女性の抑圧からの解放をテーマにした作品の流れを作った出来事をテーマに、その作品群の決定版とも言える映画だった
単に、当時何があったかを、淡々と緻密に語るお仕事映画なだけでなく、記者2人の家庭にも焦点を当て、彼女達がそれぞれ育児に追われる様も描かれる
それにより、
・子供の成長による作品内時間経過が明瞭
・2人の女性は、有名人と比較的容易にコンタクト出来る、という強い力を持っているが、家庭では1人の悩める母であり女性である
・彼女達が闘う男性性や、それを黙認するシステムとは対照的な夫を提示する
ということがしっかり示されていた。
とにかく本作は、
一人に人間を糾弾したところで現状は何も変わらない。性暴力が黙認されているこのシステムの原因を明確にし、記者達がこのシステムと闘っている、ということが明示されているのが良かった
