素晴らしかった。
この報道がのちに続く、me,too運動のきっかけとなった事実も本当に素晴らしい。
映画としても見応えあり、飽きさせず、隙がない。硬派でありながらもシンプルに丁寧に描写されているのでわかりやすい。そして全編にわたり主張に迷いがなく、女性の心に寄り添っている。
これは2017年のことだが、そんなごく最近まで女性が仕事の場でパワハラセクハラを強いられることが黙認されていたとは。
現在話題のジャニー喜多川の少年への性加害もこれと同じことで、いま日本の芸能界、マスコミ、そして大衆も、その事実から目を背けずに対峙することができるかどうかの正念場にいる。
日本の芸能界でも多分同じようなことが罷り通っているのだろうが、このような醜悪な慣習を根絶するべく声を上げる当事者が増えることを願ってやまない。
またその声を上げた被害者に対し、二次加害することのない社会になることを祈る。
