『Mondays』2023/04/08
■全体的な印象
クリエイティブ職が陥りがちな炎上案件、デスマーチ(←最近あまり聞かなくなった気がする)、負のループにも共感する部分が多々あり、他人事と思えない気持ちで最後まで楽しく見ることができた。
テンポがめっちゃ良くて、物語は明快な一方で、
タイムループを繰り返す中での人物の心境の変化から、衣装やプロップなど含めた状況の変化まで細かく描かれていて、もっと細部が観たくなった。
■タイムループの原因を探り、もがいていく中でみんながめちゃめちゃスキルアップしていくのが楽しい。
現代の生活でも多くの人がある種のループに陥っている。
今の環境・今の自分に満足できていなかったり不満がある時、
時間の経過に身を任せ緩やかな変化(多くの場合衰退や劣化)を受け入れていくのか、
それとももがきにもがいて現状を変えていくのか…
というメッセージに刺さるものがあった。
■何かを変えたいと思う時、一人でできることの限界も示唆されている。
誰かと協力することで発揮できる力の大きさや、
結果だけではない過程も含めた楽しさが終始描かれていたのもすごく良かった。
「何を成すか」も大事だけど、「誰と成すか」が人の幸せには必要なことなのではないか、というのも共感できる部分だった。
■お気に入りポイント
呪いの腕輪破壊するところの一連のながれがめっちゃくちゃカッコいい。
部長にプレゼン方式でタイムループを伝えるところも最高だった。
物語のキーとなる人物の部長がお茶目でまた良かった。
※制作の舞台裏のnoteの記事があることを教えてもらったので、読んでみる。
https://note.com/mondays_cinema