みむさん

マグネティック・ビートのみむさんのレビュー・感想・評価

マグネティック・ビート(2021年製作の映画)
3.3
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

冷戦下の80年代、フランスのブルターニュ地方と壁があった頃のベルリンを舞台にした青春ドラマという感じかな。

無許可ラジオの放送に夢中になる対照的な兄弟、兄の彼女と弟の微妙な恋愛模様、家族の問題…と詰め込まれているが淡々としていた。

弟フィリップが嫌々ながら徴兵されたことにより、成長していく。
あれこれ悪知恵を仕込んで徴兵を逃れようとしていたが結局逃れることはできず。しかし新たな友情を築いたり俯瞰的な視点を持ったりと、フランスの田舎町で音源のミックスや自前のラジオ放送に明け暮れた日々に留まらずに新たな世界への目覚めがあった。そういう意味では結果オーライだったのかもしれない。

80年代のロックに熱狂する若者の話でもあるので、その辺の音楽好きにも響くのかもしれない。