ももすけ

Pearl パールのももすけのレビュー・感想・評価

Pearl パール(2022年製作の映画)
3.2
おもてたんとちごた…
(なぜか勝手に)ホラーコメディを想像してたけど、結構ガチめの胸糞系のスプラッタだった。少なくともスカッとはしない…
母から日常的に受けるモラハラを、小動物虐待や、体の不自由な父親に対する性的虐待でうさ晴らしするパール。そんな娘を見て見ぬふりする母親もまた、我が身への呪いを娘への虐待に転化していく。

均衡が崩れたとき…


ネタバレ叫びます
















ハワードおおおおおおおおおお!逃げてエエエエエエエエエエ!

なんでそんなこと思ったのかわかんないんだけど、この作品をコメディと思い込んでた自分は、あの案山子ニーのあたりで
「え?!ちょ、ま」ってなって、あとは諦めて陰鬱な気分で見てました。

婿の実家が差し入れた豚の丸焼きを玄関先にウジが湧くまで放置する…母親の頑なな異常性がウジウジと伝わってきて背中がムズムズした。
両親は確かに胸糞だったけど、それにしたって成敗の仕方は行き当たりばったりで、胸がすくようなものではなかった。

他方、全く無関係の第三者への所業が痛すぎドン引き
映画館のイケメンも瞬殺だったし、癒しのブロンド義妹ちゃんも、すごくいい子で、最後まで頑張ったのに…

ただ、パールから義妹への告白シーンの長回しはもう空いた口が塞がらないレベルですごい。パールという人物がそこにいるとしか…

美しく善いものでも、言われなき暴力の前では存在できない
義妹が肉片にされるゴアシーンはそんな無常感が漂う

ラストシーンのパールの笑顔が怖すぎた


ビレッジに続き、今年の「なんで見ちゃったのかな映画」に認定です。

追記

義妹ちゃんが最後に「私も落ちたのよ」と言ったのは、私は真実だったと思ったんだけどどうだろう?だってどうせ後でわかることだし、本当に落ちたのでそう答えた。
でもパールが、「気を使って嘘をついているだろう、嘘つきは嫌いだ」と圧をかけたために、彼女の意に添おうとして「受かった」と嘘をついたと。

英語わかる人だったらニュアンスわかる感じだったのかな。
ももすけ

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