KO

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしいのKOのレビュー・感想・評価

3.9
ぬいぐるみに対して悩んでいることを言語化する。
社会で生きていると言語化できない悩みが蓄積していく。
そしてうやむやになり飲み込んで生きることを強いられる。
そんな人が多くいるから右向け右の社会が作られていく。

合言葉のように多様性がかかげられている現代社会ではあるけれど、真人間の感覚を変えるのは難しいし、やさしい人が傷付かない世の中になるのは不可能だと思う。

白城さんのようにぬいサー以外にもセクハラが横行しているイベントサークルにも自ら身を投じる感覚はわかる。
100%落ち着ける場所なんて社会に出たらそう存在しない。

正直者が馬鹿を見る世の中でまた生きていかなければならないのか…という、謎の余韻に浸ることが出来た。
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