アンソニー

美と殺戮のすべてのアンソニーのレビュー・感想・評価

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)
3.9
すべてのノンフィクションに通じる
「事実を物語(美しいもの)として伝えるのは簡単だけれど、ありのまま伝えることは難しい」というナンのセリフはとても印象深かった。

彼女は表現者として、
そのことを痛いほどわかっているのだろう…
彼女の生い立ちとオキシコンチンを巡るオピオイド訴訟が
メインとして語られる。
それだけではなく、性差、エイズ、LGBTQへの偏見など
未開の時代から彼女がみてきた世界がかなり丁寧に描かれていてよかった。

家族という呪いが、彼女と姉に与えた影響を
断絶という形ではなく、歩み続けていることは本当に凄まじい‥