いがらむ

バートン・フィンクのいがらむのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
4.1
理想主義で神経質そうな黒縁メガネとリーゼントの劇作家は、自らの精神世界の病理の深淵をミステリアスなホテルの一室と接続させる。「バードマン」や「ドライブ・マイ・カー」のように演劇業界を題材にした作品はとかく大作の様相を帯びがちだけど、30年以上前のこの作品は孤独な男がシリアルキラーに心を奪われる様子をメタファーたっぷりに怪優達と創り上げる。自らが想像した世界は必ずどこかにある。そんな極めて文学的な作品。
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