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ツインズの9oo9leのレビュー・感想・評価

ツインズ(1988年製作の映画)
3.0
1988年公開の映画も、今となっては"古き良きハリウッド"となってしまう。
正に額面の通り、まだハリウッドが可愛らしかった頃の空気を存分に振りまいている明るい映画。

初代「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマンが監督したというが、CGを使わず会話だけでストーリーが展開していくのを見ると、それこそこの時代からしたら"古き良き"だった時代をお手本に作ったのが感じられる。

アーノルド・シュワルツェネッガーが肉体派からコメディ路線に足を踏み入れ再ブレイクするきっかけとなった作品だけども、当時のシュワちゃんの体型はやはり少し歪さがある。
この4年後に「ターミネーター2」で見事にブラッシュアップされた肉体になると思うと、人の歴史を垣間見ている木になれる。

それはさておき、今回は思い立って日本語吹き替え版で視聴。
これがまた、DVDの画質と相まって最高の環境になりました。
特にダニー・デヴィート役の内海賢二(akaドナルドダックのスクルージおじさん)の演技なんかは、もう最高の一言。
シュワちゃん役に関しても、紳士的で超人的な頭脳と完璧な肉体の持ち主だけど、純朴すぎる坊ちゃんというキャラ設定にぴったりだった。
いややはり当時の吹き替えは映画を殺さずに、独自の日本のステージを作っているなあと改めて実感。

え?
映画自体は、普通に面白かったですよ!
まあ良くも悪くも普通です。
シュワちゃんとデヴィートが人工実験の結果産まれた双子ですという設定が肝なので、それ以外は全て蛇足、みたいな映画ですから。
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