マーフィー

いまダンスをするのは誰だ?のマーフィーのレビュー・感想・評価

3.8
2024/03/03鑑賞。

『水曜どうでしょう』でお馴染みの「1/6の夢旅人」の樋口了一の初主演作。

最近は映画やドラマでも「当事者の役は当事者が演じるべき」という流れが強くなっているらしいですが、
個人的には必ずしもそうであるべきとは思いません。
ただこの映画のように演技では出しきれないような所作が出る場合は、当事者の方が説得力のある演技になるんだなと思った。


パーキンソン病当事者のリアルが主人公以外の当事者からも描かれているのに加え、写真だったりダンスだったりと要素が多い印象。
中盤取ってつけたように散らかしてる印象があるけど、色んなことを経験して主人公が成長していくということなんだと思う。
連ドラにしてひとつひとつ掘り下げていってもいい広がり方かもしれない。
啓発もしないといけないし、ドラマとして主人公の成長も描かないといけないし、
なかなか大役を背負った作品であると思う。



ご都合主義的な展開や取ってつけたシーンが多いけど、
映画なんだからご都合主義なものがあってもいいでしょうよ。

「I amではなく、I have」っていうのは
パーキンソン病だけではなくて、多様性のある社会を生きていく上で必要な考え方かもね。

主人公を演じる樋口了一が演技初挑戦にも関わらず
後半の心境の変化を微妙な表情に出してるのがすごいなと思った。

理事長役が『大好き!五つ子!』の父親役の人!
おれたちの思い出のパパさん!!


そして1/6の夢旅人はズルいのよ。問答無用で感動する。







樋口さんの怒る時の声がこの前『仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド』に出てきた
今の半田健人にめちゃくちゃ似てて、
不器用な男のイメージが増し増しになった。


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