映画としてとてもよくまとまっている。
幾重にも重なり反響するキャラクターの対比構造、タートルズ達とスプリンター師匠の関係性の再解釈と再定義、エイプリルの造詣諸々…切り口は新鮮でティーンエイジに重点を置いた作り。多様性の問題や家族の課題もフックに、物語の深みは増している。
ただ、その反面…ファンタグレープだと思ってたらウェルチ出てきたなみたいなところもある。チープな味が好きだった身としてはやや物足りない。
しかし、テーマ的にもティーンエイジ向けの話ではあるし、もしこれが幼少期にニコロデオン版をみて、いまハイティーンとなった多感な若者に向けて作ったものだとしたら、それはとても愛おしいものだ。
絵作りは文句なく、手書きエフェクトもめちゃよかった！
あとはライティング、色使いもクールで、情報量めちゃ多いのに見やすくていい画面だった。
