原作は、全部ではないが結構好きでちょくちょく読んでたから気になってたんだけど、原作の雰囲気を上手に再現してたなって思った
余白が多くシンプルな絵とセリフ、それでいて言葉では説明しない心情などが複雑なこの原作は、たしかに邦画にピッタリだね
こういった、台詞や無粋な説明がなく表情や空気で観る側が感じとりそれぞれ想うのはまさに邦画だからこその空気感。
海外の映画でもそういったものがあるにはあるけど、自分が日本人だからなのかなんなのか、やっぱり邦画の方がしっくりくる。
多くは言わない日本人共通の感覚なのかなって思った。
全体的に起伏が少なく静かな作品だけど、一つ一つのセリフの重みや深さが心にズシッと響いて、
まるで見透かされてるかと思うぐらいドキドキする。
印象的だった会話のシーンはたくさんあるけども、1番心に残ってるのはちひろさんと元店長内海との通話。
「もがかなければ浮かぶんだよ、ジタバタするから沈むんだって」
有村架純かなりハマってたな！
あたしが想像してた原作のちひろさんとはまた違うけど、間違いなくちひろさんだった。
リリーフランキーはさすがの一言。何やってもハマり役だし彼が出てるなら良作だろう、という謎の安心感と説得力があるw
このちひろさんをずっと追いたくなるような魅力がある作品なので続編を期待してしまうけど、ここでスっと終わるのもこの作品らしいかなとも思う
