まさかのちひろさん自身のキャラはあまり好きになれず、興味もそこまで湧かなかったが、周りのサブキャラやサブエピソードはかなり面白かった
このキャラクター達は、いつもの今泉ワールドの住人達で、安心感が半端ない
一方ちひろさんは、その人達に比べて少し浮いている感は否めない
それでもやっぱり、所々にハッとさせられるセリフが散りばめられていて、今泉節は健在
また、今泉映画には珍しく、かなりヒヤヒヤする食事シーンがあって、そこも特筆すべき箇所だと思う
ここは、昨年の白石和彌の『死刑にいたる病』を思い出した
総じて、好きな作品ではあるけど、今泉作品の中では下の方になってしまう感じ
本作は請け負いのため仕方ないけれど、やはり今泉監督には完全オリジナルの物語を作って欲しい
