漫画である程度読んでいた上になかなか気分の向くストーリーじゃなかったから観終わるのに時間がだいぶかかった 美しく描いているようで、元風俗嬢が弁当屋の金銭感覚でいられるとも、見知らぬホームレスの男性に優しくできるとも思えなくて 孤独で愛を求めている人が元風俗嬢の肩書きの元、匿われようとしている そんな感じがした 実際にいない人を通して 安い蓑には包まれたい
異性愛者向けのクィア作品同様、夜職にある種の潔白や美しさに似た感情を求める人間、弱者に寄り添いたい人間たちのための物語と言う感じ 本当にこういう感性の人はいるんだろうけど、あまりにも稀有な存在な上に現実味がないからどうしようもない感情だけが残った 結局共感だけしてわかった気になるマジョリティの立場でいることが圧倒的に多い私には理解しきれないものが大量に転がってるのだと思った なにもかもが、当事者と第三者での認識の齟齬が途方もないほど多過ぎる 私はもうどうしたらいいのかずっとわからない 知らない間に自分の美徳を押し付け人をすり減らしている
けど、一定であることがひとつの救いだとおもった
