このレビューはネタバレを含みます
畑芽育が可愛すぎて、可愛すぎる。
高橋恭平の走りに始まり、走りに終わる映画。
千輝くんが怪我をして足が止まっている時間は真綾が御百度参りとして足を動かすという運動を引き継ぎ、それをまた千輝くんに受け渡す。
相手のことをもっともっと知りたいということ。
常識的なストーカーになる。
正直世界観はよくわからんが、一貫して畑芽育の主観で描かれる物語は、千輝くんが一体どういうつもりなんだと見手の関心を引き、少女漫画の楽しさを存分に楽しめる。
映画を通して画面中に広がるサチュレーション高めの緑も印象的。
如月真綾の心情の変化のポイントで差し込まれるL-Sも良い。
膝枕シーンで、咄嗟に逃げ出す真綾のアクションつなぎも良き。
二人、傘をさしての切り返し。それぞれブルーの傘と、ハート柄の傘が背景いっぱいに広がる楽しさ。
ラスト、千輝くんに告白された後、真綾の切り返しにて、カメラが微妙に下に振れる。真綾が沼に沈んでいくように見えた。(制作側は意図してないだろう)