常に動き続けるカメラ。x軸の動きは役者の視線。z軸の動きは見手の視線。
このレビューはネタバレを含みます
前作『X』はスタンダードからヴィスタへ広がるオープニングだったが、今作は観音開きからのデデーンとシネスコで映画が始まる。
映画後半にはパールのルールが観客に共有されているので、長回しの独白シーンの切な>>続きを読む
あまりにも話がバラバラすぎて、うまく機能してないが、好きなシーンは結構ある。
ジルバのシーンが楽しい。
三船がいつもと同じ芝居をしているのも笑える。
一番良かったのはロバート・スタックがダンボを見なが>>続きを読む
第一部『日曜日の友達』
主人公二人が監視員の彼女に案内されるシーンの長回しが素晴らしい。
動く人物をカメラが追いかけ、同時にロケーションを明らかにしていく。そしてカメラは彼女を追いかけ180度周り、監>>続きを読む
「大事なのは距離ではなく高低差だ」C’est la vie
ひたすらサイクリストのバックショット。
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畑芽育が可愛すぎて、可愛すぎる。
高橋恭平の走りに始まり、走りに終わる映画。
千輝くんが怪我をして足が止まっている時間は真綾が御百度参りとして足を動かすという運動を引き継ぎ、それをまた千輝くんに受け>>続きを読む
感情の流れや物語が飛ぶことはあれど、ゴールディ・ホーンの演技に嘘はなく、目頭が熱くなる。
ゴールドスタンプを集め、どのベビー用品と交換しようかとはしゃぐルー。
ラジオで自身のニュースを乗り出して聞くル>>続きを読む
ヒッチコキアン。
にしても長えよ。
ラストの演出は見事で、怪獣のような鳴き声を挙げながら崖を落ちるトラック。落下後、血液のようなオイルが垂れ、回っているタイヤが止まる。生物が死ぬ瞬間を見た。
クロスカッティングによって、緊張感が上がり続ける。
電話中の夫の後ろのエキストラ。サイレントだからこそエキストラの演出が重要なんだな。
長女役は後に大女優になるメアリー・ピックフォード。
ワンシーン・ワンカットではあるものの、それ以外は映画として完成度にびびる。
走行中の列車上からのカットの迫力。
クロスカッティングのドキドキ感。
強盗が乗客を降ろして金品を巻き上げ退散したあと、すぐ>>続きを読む
世界各地でリュミエールの弟子たちが撮影した映像について。
フレーミング意識の高さ。画面手前と奥、画面上の線への意識。
巡回映画のアナウンスをする女性。基本的にアナ目線で進行するこの物語には不要にも思えるこのカットによって、これは思い出の話であると宣言される。(後で調べたらもともと大人アナが出てきて、回想の映画として脚>>続きを読む
テーマとは反対にフィクション度が高い演出と撮影。
一連のオープニングは真似したくなる。
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ベロック博士とマリオンが酒を飲むシーンのナイフの見せ方は流石。
馬に乗ったインディが崖を下るシーンには思わず口角が上がった。
何と言っても見どころはカーチェイスで、車が加速するところなど『激突』で得た>>続きを読む
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アクションシーンがカッコ良い。近年のハリウッド大作のアクションシーンを見ていると、もはやどこにカメラを置いて、どうやってオペレートして、どうカットを繋いでいるかが分からないが、この作品はどのように撮影>>続きを読む
1ミリもズレてはならない厳格な構図。人物が動いたり出入りしてもその構図は崩れることなく、強度を維持する。
ラスト近く突如パンするカメラ。
たっぷりと時間を使って、広い土地にデカい生物。それだけで大満足。
ドゥニ・ヴィルヌーヴは信用できる。
実質三役を演じ分けるミシェル・シモンの超絶技巧。スウィッシュパンを使った切り返し。
事件の詳細が徐々に明らかになっていく中で、家族の関係性が浮かび上がってくる脚本は見事。
USB音声再生シーンが回想になってしまったのは残念。
回想を想像させない映画による抵抗を見せてほしかった。
今に>>続きを読む