エイデン

最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン なにわアサシンの逆襲のエイデンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

殺し屋の密着ドキュメンタリー映画『最強殺し屋伝説 国岡【完全版】』を公開した映画監督 阪元裕吾の元に、国岡本人から連絡が入る
実は映画の公開により、母親に殺し屋をしていることがバレてしまったのだ
母親から呼び出しを受けた国岡は1人で説明に行くのも気まずいとのことで、密着取材という体で阪元に同行を要請して来たのだった
そこでチンピラ殺し屋の真中を連れ、阪元は国岡の実家がある大阪へとやって来る
久々の大阪に旅行気分で食べ歩きを始める一行に、アシスタント兼カメラマンの大坂健太も合流
国岡は渋ってなかなか実家へ行こうとせず2日目の夜になると、大坂在住の殺し屋 斉藤、宮渕、福田に絡まれ、一行はトラブルに巻き込まれていく
果たして一行は大阪旅行を最後まで楽しめるのか、そして国岡の母親は殺し屋という仕事に納得するのか



国岡シリーズ3作目
外伝作品にあたり配信が無いため、現在はソフト版を購入しなければ観られず、当時も上映館は少なかった作品

母親への説明という名目は立っているものの実質大阪ロケ回
現実から目を逸らし、楽しいことだけやって行こうと言わんばかりに、国岡ら4人が大阪を楽しみ尽くす
食べ歩いてぐだぐだ喋ってという人気YouTuberの配信みたいなノリで、確かにこれは全国劇場公開にはキツい内容ではあるものの、ファンにとってはお馴染みのキャラクターの話劇がほとんどを占める内容になってるので無限に観られる
真中という頼もしいツッコミが同行してるので、ナチュラルボケになってる国岡さんも新鮮で良かった
そしてタイアップしてんのかってくらい出てくる金龍ラーメンは美味そうすぎて、今は大阪行く度に食べてます

ただキャラクターの深掘りはしてて、特に個人的に好きな真中の言葉が世知辛さの極みできっっっつかった
そういう心境が表れるのもグッと来るし、話劇中心ではあるものの、コメディパートとのリズムも出来ていて観やすい
というか母親に会いに行くというメインプロットを放ったらかしにして、何の生産性も無い会話を中心に置くというのは地味に難しいと思うし、それを成立させつつ、楽しませてくれるのは監督の手腕が発揮されてる

そしてもちろんアクションパートも健在
無理やりねじ込んだ感は否めないけど、外伝作品とは思えないしっかりした作りになってるので、期待にも応えてくれる

全体を通して国岡シリーズらしさの溢れる楽しい作品に仕上がっていて、むしろテイストが同じであることが少し寂しさも感じるくらい
でもシリーズのファンが求めているものは間違い無くここにあるので、今ではソフト版の購入しか観る手立てがないというハードルはあるけど、ぜひ観てほしい一作
買って観ましょう
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