ちょうど半世紀前の日活映画。ロケ地は東村山へ浄水場移転後、高層ビル開発前の空き地も多かった西新宿と伊豆は大仁町(現:伊豆の国市)。現在の西新宿からは想像もできないような、草木の生い茂った空き地と、伊豆で当時操業していた大仁鉱山やその近くにあった帝産ヘルスセンターの看板など、貴重な映像が盛り沢山だった。
主な登場人物は1960〜70年代のフーテン集団である。当時を知らない私にとってはフラワームーブメントを感じさせるものだったが、ふと中島らもの言っていたヒッピーとフーテンの違いを思い出し我に返った。本物ではないにせよ、フーテンという当時のサグな若者達の雰囲気を感じられたのは良かった。
一番強調したいのは動いているモップスの映像が収録されていること。初めて見たモップスは意外と若々しかった。あと若き日の原田芳雄と地井武男がクール。
