息子を後継者にさせようとする排他的で家父長的な邸宅を構える町長に対し、藤竜也率いるフーテン軍団は父親が誰かもわからない子供をみんなの子供とし、包括的な関係を成している。
町長は上座下座にきっちり分けられた御座敷で素敵な御膳を食すが、フーテンはわけわからない廃屋で上座下座なく犬の餌みたいなごった煮を食べる。
この2つの組織は交わることはない。隆明がその間に立ち解決しようとするが、それを見た藤竜也は「わかってなえなあいつ、ああ、面白くねえな。」と吐き捨てる。
一時は合法的に無血解決を試みた両者だが、両者共にそんなことはできず解決手段が暴力でしかないことに気づいたため、最終的に弱きものが強きものに立ち向かう力強さの誇示で物語が終わる。
梶芽衣子の見せ場が牢屋で歌うくらいしかないので、梶芽衣子フリークにはあまりお勧めできないな。