ゲイリー・クーパーが最強。映画が引き延ばされていくにつれクーパーが強くなり復讐に駆られた男達が弱くなる。男は強く、弱音を見せてはいけない。
複雑で多層的な物語を組み立てていることや、ヒッチコック=ホークス主義のようなワンカット内での多面的な、例えば画面手前に正妻と浮気女で画面奥にソファに寝ている夫がいるカットの多層的さ‼︎、感情の構成が本>>続きを読む
リフレイン的モンタージュは文学的というよりかはカットとカットの距離感を定めていく効果があったように思えて、手法を技術的に扱っている印象がある。海辺を素足で歩き足を汚す姉が幻想的で生々しく魅力的で、都会>>続きを読む
低予算だろうけども奥行きがある見事な撮影と空間設計で尺を80分台に収める素晴らしい的確な編集。特に、主人公が2階の窓から外を見下ろすことでサスペンスを予感させるヒッチコックのような画面連鎖があるも、そ>>続きを読む
貧困やドラッグ土地開発といった題材で当然大文字の政治性が映画の軸となるのだが、個人的にはそれよりもコスタが2年間ポルトガルのスラム街に通い低予算小規模で映画を探した年月の記録として見てみたい。コスタ自>>続きを読む
コスタのベスト。
『ヴァンダの部屋』からの変遷として、開発されたフォンタイーニャスの街をヴェントーラが徘徊するという構成で、ヴァンダの部屋やヴェントーラの自宅美術館高層住宅と転々としていきその場所場所>>続きを読む
懐かしい記録蔵出し。
ヴェントーラを中心として、彼がカミさんに家具バコーンと捨てられて1人になってしまったからのことを描いている。
途中、子供がいっぱい出てきてどんだけ子供おんねん。と思ったが>>続きを読む
映画初め。
ファシズムと資本主義に飲み込まれてしまう国家に対する個人のレジスタンス、ナチス時代のイメージ批判のためブレヒトとロッセリーニ。不自由な世界の中の一縷の希望として少女に差す列車の自然光、クラ>>続きを読む
亡くなった詩人の詩を匿名性のある個人が読み上げる画面と音響の定まらなさに対しその切り返しとして実名性のあるパンペロ・シネの撮影クルーの、資本としての映画撮影とは別な、生きる歓びのように撮影またアートと>>続きを読む
季節を縦断しながら被写体との距離感(映画との距離感)の適切さを模索していくことこそが現代映画において最も大事なことの一つだろうし、そういう面でエル・パンペロ・シネの仕事には感銘を受け続けている。
昨年に『トレンケ・ラウケン』を見た段階では、赤坂太輔の言うエル・パンペロ・シネによる「話法の体系化」という意味がいまいちよく分からなかったのだが、『オステンデ』を見て、俳優をロケーションに立たせて虚構>>続きを読む
ミッキー・ルーニーのアップショットから始まり踊り子がステージを絢爛豪華に横断するカットに繋がれ胸高鳴る。途中少しダレるも、ミッキー・ルーニーとジュディ・ガーランドが唄う「I got rhythm」が聴>>続きを読む
「放蕩息子のたとえ」のようないかにもキリスト教義的なストーリーで見ていて惹かれる。
Christmas Eve とnew years eveは孤独な魂が共鳴し合い奇跡が起こるから大好きです。
第2部海岸のワンカット内でドキュメンタリーからフィクションへと移行を果たすかのような音響と導線に、車内のヨーロッパ圏の人が話す英語とアジア圏の人が話す英語とスペイン語の音がゴツゴツと響きあってその音の>>続きを読む
これは本当に凄い。「たまごの会」という集団が社会と接していくという大文字の政治性と、モンタージュにより並列に物事を語っていきスパイラルに物質を羅列していく映画的なさまが両立していた。なかでも「たまごの>>続きを読む
瀬川順一の撮影により長崎の造船所で働く人々の姿が記録され、そこに労働者たちの肉声と労働者のテキストを語る岸田今日子のナレーションが被せられるという単純ながら物質量の多い構成でそれだけでも素晴らしいのだ>>続きを読む
長津田のユスターシュのコスプレがカッコ良すぎてすごい。ユスターシュに憧れる男なんざ大抵ダサいし女にモテないが、長津田の長髪とサングラスにはついていきたくなるしそのカッコ良さがクソダサ映画演劇オタクが数>>続きを読む
瀬川順一は画面で見てても怖くなかなか近寄れない。「カメラと被写体を一本の糸で繋ぐ」そういった画面に自分はずっと魅了されてきたしこれからもそれを信じていきたいよ。
病気についてのシーンが序盤の病院で診察を受けるシーンと2.3度挿入される薬を服用するシーンしかないことで、問題の中心円を欠き日常を記録していくドキュメンタリーだとひとまず言える。10数年に渡った撮影だ>>続きを読む
踊り念仏をする方々の個人的な住居スペースでのインタビューから時代を超越した空間としての河原での集団の踊りをたった50分程度の低予算の作品内で同時に起こしていることに驚く。舞台装置を設営する際に木札のよ>>続きを読む
切り取られる山林の樹木や川のせせらぎが本当に美しくてため息がでる。南アルプスを捉える空撮も素晴らしくて瀬川順一の世界に抵抗不能になってしまう。その自然の中で人間達は、ワイズマン的な文明的コミュニティと>>続きを読む
正直、語られる内容も撮影も、個人的に撮影の上手さや構図照明がどうのこうのを判別できる見識が全くなくまた法隆寺に特に興味があるわけではないので、特にピンとこず。
撮影裏話の、撮影の瀬川順一が勝手に法隆寺>>続きを読む
冒頭の大晦日の街並みのあまりにおどろおどろしかも生々しい群衆を捉えた移動撮影は目を見張るも、どうも人物の導線を追うようなパンショットやクライマックスの空間の緊張を破壊する仮装行列の乱入もイマイチで、昨>>続きを読む
人間個人の前に立ちはだかる最も辛いことのなかの一つに「自分の認識するものとはかけ離れた自分の人物像のイメージが他者によってかたどられ、それが自分の手の届かないところで増幅拡散されていくこと」があり、そ>>続きを読む
過剰なまでの日常的動作によって行き場のない若者の鬱屈とした思いを発散しつつ、俳優の発するテキストを混じりっ気なく純粋に表象していて憧れる。捻くれて左派的活動をしていた川口浩が保守本流に自ら向かうクリス>>続きを読む
2日以上かけて行われている儀式を90分に纏め上げる撮影編集が本当に凄く、また音楽的に発せられる台詞がメロディアスに編集されていて終始うっとりするが、なにより特筆すべきなのが、例えば銀貨30枚のユダが首>>続きを読む
4人の詩人作家を、彼らが関連する過去作らを参照しながら舞台を現代に設定してそれを起点にテキストを発語させるというものだが、何よりもこの作品が美しいのは、あらゆる資料映画の断片(オリヴェイラ監督作)を再>>続きを読む
1回目アテネ・フランセ文化センター2022/06/02
2回目アテネ・フランセ文化センター2025/11/13
1度目は労働の美しさと深い意味での産業性の視点から見たが、今回はムルナウ的な都会から田>>続きを読む
舞台装置を巻き込んで転けては立ち上がり転けては立ち上がるマチャアキに、九州へと向かう頑固な笠智衆と無垢で子供を抱えた女性といった魅力的なキャラクター達‼︎決定的な「死」を写さずテレビの画面という日常的>>続きを読む
私的tiffベスト。父が兄に銃口を突きつける際のマリアが車をでる身振りをゆったり捉えていく移動撮影は立派なサスペンスでありながら官能的であると言え、官能的で挙げるとしたらマリアとテレサがパーティをバイ>>続きを読む
田中眞澄や黒沢清、ヴィム・ヴェンダースや『麦秋』の子役城澤勇夫の言葉は本当にグッとくるものがあり、これらを引き出しまとめた監督ダニエル・レイム氏の胆力と聡明さに頭が下がる。そして何より貴重なのが小津の>>続きを読む
2020年代現代における撮影俳優照明録音の向き合い方として非常に好感が持てる。冒頭に頭を怪我して血を流した少女がそれに構わず飄々と小難しい口上を同時録音で申し上げることや、小屋で少女3人が話す文語調の>>続きを読む
ライカートなので勿論犯罪場面の画面連鎖なんかは圧倒的でTIFFの諸作品を蹴散らしにかかってるとまで思え、語られる物語には非常に興味があり「マスターマインド」としてうまく機能できず集団の構成員になれなか>>続きを読む
テキストに準ずるかたちでかなり淑やかに撮影がされていき個人的に好みではないのだが、俳優撮影照明美術の力量があまりにも高く、それらのパフォーマンスをするフィールドを作ったという意味で製作陣は素晴らしい仕>>続きを読む