【ヴィーガンの肉は美味かった】
アマプラレンタルセールに惹かれて鑑賞。
コメディアン出身のファブリス・エブエが監督と主演を務めた、フランス産ホラコメ。
肉屋を営む倦怠期を迎えた熟年夫婦が、ある事件をキッカケに菜食主義者の肉を加工し販売したところ店は大繁盛。人間狩りに目覚めた2人が、絆を取り戻すまでを描くブラックユーモア炸裂の作品。
こんな悪趣味な作品を、私の中で1割にも満たない高評価群にスコアリングして(こないだ900作めレビューしたあと確認したらスコア4以上は75本でした)果たして良いものか迷いましたが、「好きなものは好き」だと言いくて(`・ω・´)キリッ
むちゃくちゃ不謹慎だけど、むちゃくちゃ面白ーい!
良識的な方には受け入れ難い内容だと思うし、観る人を選ぶ作品ではありますが、私は超ど真ん中でした♡
「上質な肉に拘りたい」がため“神戸牛“ならぬ“神戸ヴィーガン“なるパワーワードまで生み出す(笑)肉への飽くなき情熱を持った夫ヴィンセント。かたや口にしたハムが人肉だと分かっても動じる事のない、猟奇殺人事件マニアの妻ソフィー。
序盤は険悪ムードだった2人も、人狩りをするたび仲が深まってゆく。終盤にはもう、夫婦が人間を見る目は“食肉に適するかどうか“のみ。
「サイコパスだと思われる前にやめるんだ」
いや、既に2人とも十分サイコだよ?( ・∇・)
あんな大っぴらに人殺ししてたら即ご用になりそうだけど、なかなか捕まらない不思議は置いておくw
さほどグロゴア度は高くないです。死体の解体シーンはありますが、内臓とか出てこないし、あまり得意じゃない方でも見られるレベルかと。
そういえば、『ホステル2』みたいにワンコがチン◯(もはやギャグ)食べるシーンが本作でもありましたが、ワンコはチン○が好物なのかw
これが実際あった事件だったらゾッとしますが(汗)思い切りコメディに振り切っているので、不謹慎な題材でありながら不快な気分にさせない巧さは見事。キッカケの元となったヴィーガンたちも、ロクなヤツらじゃなかったし( -᷄֊-᷅ )
恐らく本作のテーマは単に菜食主義を皮肉るものではなくて、自分の主義主張を押し付けないようにしようって事なのかと。
Vパワー(^-^)v で私も毎日乗り切ろう(笑)