◆あらすじ◆
12歳のボビーとケヴィンは突然、何者かに襲われてそのまま連れ去られる。一軒家に運ばれた2人のうち、ケヴィンは家屋内に連れていかれ、ボビーは車のトランクに入れたままにされる。ボビーは自力でトランクから脱出するが、ケヴィンの悲鳴が聞こえたためにケヴィンを助けるべく家屋内に侵入する。
◆感想◆
幼い少年2人が何者かに拉致監禁され、2人は脱出を図ろうとするというシンプルなストーリーながら、12歳の少年たちに襲い掛かる不安や恐怖が非常に伝わってきて、観ていて息が詰まるような気持ちになりました。
ボビー(ロニー・チャビス)とケヴィン(エズラ・デューイ)は親友関係にあり、本作ではそれがストーリーの全てに染み込んでいて、少年2人の行動原理となっていました。2人のうち、車に取り残されたボビーが脱出に成功しますが、ケヴィンを助けるべく行動を起こします。これが勇気という言葉でも薄く感じるぐらいボビーのケヴィンを想う気持ちが伝わってきました。ボビーは家屋に侵入しても、常に泣きそうな顔をして恐怖に震えていましたが、それでも行動をやめない彼に感服しました。
ストーリーとして何者かの正体については明確に提示されませんが、2人の少年に対して殺しにかかってくる凶悪犯であることが明らかなので、ストーリーを理解するうえで問題ありませんでした。逃げる2人を執拗に追いかけてくる恐怖がしっかり伝わってきて楽しめました。
緊迫感の尽きない展開が楽しめて面白い作品でした。
鑑賞日:2024年4月28日
鑑賞方法:Amazon Prime Video