ラスト30分は今まで感じたことのないような、逃げ出したくなるような衝撃的な感覚だった…。
言葉を失った。
この作品は歴史の闇をただ掘り起こしただけの作品でないところが優れていると思う。
人間、特に日本人はマジョリティに身を置いておかないと自分自身が安心できない心理が極端に強いことを作品から強く感じた。
マイノリティの意見はかき消され、その考えや意見が正しかろうが、そうでなかろうがマジョリティのそれが正当化され、物事の本質が見えなくなる。
小さなコミュニティから国レベルの大きなユニットまで同じような集団力学が働いている、そのようなことをあらためて感じさせる作品だった。
人間の普遍的性質を見せつけてられた気がした。