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J005311のimpreのレビュー・感想・評価

J005311(2022年製作の映画)
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映画は「これを作りたい」というパッションから完成までのプロセスが果てしなく長い表現で、それが映画の難しいところだと思うんだけど、この映画はパッションから撮影までの距離が限りなく近いように見える。
自閉気味の神崎とひったくりの山本っていう全く逆に見える2人の人間が、社会からはみ出てるという一点で繋がっていくのを、瞬間的な行動の連なりだけで見せていくのがすごい。
手持ちとかラストの一筋の希望はかなりダルデンヌっぽいけど、ずっと主人公を至近距離から追うカメラは『サウルの息子』を思い出した。
間に頼りすぎていたり、セリフが少なすぎるのは甘い気がしたけど、傑作だと思った。
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