のびえもん

全身小説家ののびえもんのレビュー・感想・評価

全身小説家(1994年製作の映画)
4.5
井上光晴の死後、彼の本当の経歴について知ったというのだからすごい。最初からそれを計算して密着していたのではないかと思うほど、各シーンがばっちりはまっている。
構成も、あそこで終わるというのが井上光晴への敬意というか、温かさが感じられてよかったな。あの後経歴の答え合わせをするのではかわいそうすぎるし、 みじめな感じになってしまうだろうから。

あまりに直截な手術シーンはちょっと目を逸らしてしまった…飄々として小説家を体現して見える井上光晴の中身を垣間見せる、みたいな感じなのかな…
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