丸

全身小説家の丸のレビュー・感想・評価

全身小説家(1994年製作の映画)
1.9
夢を見せるといえば聞こえはいいが扱いやすい自前の王国を作る小心者にしか見えなかった。最初からこの人は嘘をついていると思ったし、不思議なところはなぜみんなこの男の見え透いた本性に気づかないのか。ただ、手術で根を上げないところはフェイクを超えた何かを感じた。結局視聴者の期待するものや本質を原一男は描き切れてないと思う。その点、原一男でも描きれなかったという点に彼のフィクショナルな全身小説家としての凄さがある
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