原作を先に読んでいたので物足りなさはある。
しかし伝えるべきものは充分伝わっていた気がする。
多様性だ、マイノリティだと、言葉だけがひとり歩き。
結局はマジョリティにとって都合のいい、想像し得ることのみにだけが語られている昨今。
歩み寄ってなんかくれなくていいからほっといてくれ、という彼らの叫びを自分も含め、誰も思ってもいなかったんじゃないか?
そもそも理解しようとか寄り添おうとか、おこがましいにも程があるよね。。
誰もが明日も生きていこうと思えるようになったらいいのに。
キャストは誰も素晴らしいが、中でも秀逸だと感じたのは宇野祥平。
そこにいるだけなのに、否定的でない、何かを理解したい、どうにかしたい、という優しさを感じとれた。