BEEKENY

正欲のBEEKENYのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.6
2023-11 189

人生初のシネコン同日2連チャン その2

ゴジラとこの作品どっち先か悩んだけど
これをあとにして正解でした。

朝井リョウ原作とガッキーが
出てるくらいしか知らずに
あまり事前情報なく鑑賞。

なんだろう、水がキーワードなのに
観終わったあとのこの乾燥した感覚。

ガッキーが美しくツヤツヤ、
キラキラした役柄でなく
ホントに地味で密かに生きてる女性の役
っていうのが印象的でした

その周りを取り巻く友人、家族、
磯村君 稲垣吾郎とかみんなつられて
地味でつややかさのない
趣きを醸し出してたような気がしました

みんなどこか人には言えない、
いや、言わなくてもいい性癖とか
感覚とか嗜好とかあると思うのですが
この作品のテーマはそれが水……

わからんでもないです。
なんとなくわかります。
なるほどねー
普通に生きるって難しいッスね
普通って何なのさ。
普通じゃないと思う他人を
それを理解しようとする人
できないひと
したくない人
認めたくない人

いろいろです。この作品でもいろんな
立ち位置の人が交錯してます

あそこまで感覚が極まってしまうと
性的欲求とかも関係なくなってしまうというのが
ちょいと不思議な感覚

最後のほうはなんでこうなってしまうのか
そこに結びつけてしまうのか
ちょっとかわいそうでした。
まじでそうっとしておいてあげてよ
と思わずにいられない。

個人的には神戸さん役の東野絢香さんが
好きですね。
過去のトラウマに悩まされても
それでも人を好きになってしまう。
切ないね。 

「そばかす」の三浦透子演じる
アセクシャルの主人公 
蘇畑佳純(そばた・かすみ)ちゃんも
仲間に入れてあげたらどうだろうかと
勝手な妄想。

朝井リョウ作品にしては
結構重い設定でした
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