とても良い！短期間に2回観に行ってしまった。
先に小説を読んでいたが印象は変わらずそのまま伝わるような作品になっている。
水を使った映像や音が心情を表す様に使われていてとても印象的だった。言葉よりも気持ちが伝わる。
新垣結衣の桐生夏月は最初の食事の仕方を見た時にそういう人物であることを見せつけられた。そこからは夏月としか見えなくなった。
稲垣吾郎の爆発したような怒りの表現も単なる怒りを超えた少し狂気じみたものを感じられ多数派側の見えてなかった部分が恐しく表されていると感じた。
全てのキャストが本当に素晴らしく、初めて知った八重子役の東野絢香のシーンは真っ直ぐな思いが伝わる様で涙があふれてしまった。
学祭の打合せでダンスサークルの人とアイデアを話すシーンはまさにこれ。なかなか気付けない。悪気のない私達理解してます風な気持ち悪さに少数派はより孤独を募らせるかもしれない。
多様性を特別に捉えてしまう時点で違うんだろう。この映画でいろんな事を考えた。
