原作は未読。
多様性とは。
ここでの「欲」とは「自分はこうありたい」という欲のことだと思われ。
いろんな「欲」が示される。
「欲」って言う言葉を使うと良くないもの抑えなければいけないものという価値観があって、その価値観を変えていこう誰もが我慢しなくていい社会にしていこうというのが今の時代の動きで。
なんの説明もなく多様な「欲」が示されて、それぞれに無意識に反応してしまうことで、観客は否応なしに自分の価値観を自覚することになると思う。
でも、じゃあ、この中で正しくないのは？と問われた時の答えは皆同じだろう、そうであるはず。
つまり、それ以外はどれも「正しい」欲であり当事者以外がとやかく言う筋合いのないものであり、それが多様性を受け入れるということなのだ。
自分を試される映画だなと思ったのと同時に、とても教科書的で中高生の教材になりそう、とも思った。
感想文を書かせ、学級会で討論したらかなり勉強になるのでは？
学祭の実行委員？とダンスサークルの女性と大也と八重子、のシーンの会話や、ラストシーンにつながる検察での夏月の在り方など、ハッとさせられるところもあって、私自身も勉強になった。
