観終わった後に女子高生2人組が「難しくない！？」と話していたのを聞いて、君たちはマジョリティ側の人間なんだ。難しいと感じるならば、それは幸せなのかもしれないと思いました。
かくいう私はマイノリティ側と言い切っていいのかはわかりません。この世のあらゆる出来事に冷めた人間だと自認しております。なので、人との繋がりを断とうとすること、自身の嗜好あるいは思考を他人に話さないことの理解は心底できました。しかし、息子のYouTubeを推進する母には、ネットは危険だ他の方法があるだろうと少々イラつきました。これは私が経験してないからです。人は自分が近い経験を積む可能性がない出来事には同情できないのだと思います。だから同情なんて言葉は至高のエゴだと感じます。そもそも、マイノリティを認めるという感覚こそがマジョリティの高飛車的思考回路です。
だからといって私はマイノリティを進ずるべきだとは全く思いません。人は皆独りだからです。だから、どんな嗜好や思考の持ち主でも、各々がその正しい欲を理解し合える者と繋がればいいのだと思います。絶対に理解者はいるはずだから。それはマイノリティにとって少し厳しい世界なのかもしれないけれど、今私たちが生きている世界は多様に満ち溢れています。
