生田絵梨花が声優やってるとのことで吹替版で鑑賞。
ストーリーも曲も全体通して散々宣伝で使われてきたあの曲の場面でピークを迎えて、そこからは盛り上がることもなく平坦なテンションで終わっていった印象。舞台も同じ場所の反復が多くて画の楽しさも少ない。そもそも根本的に物語が薄く見えてしまったので、もっと歌でゴリ押せばまだマシになったんじゃないかと思う。歌も大体は良かったのだが、途中のマグニフィコ王の曲が違和感しかない。彼の悪どさが全面に出ている場面なのに、割と爽快感のあるような曲調なのが納得いかなかった。もっとダーティーにした方が彼のカリスマ性も引き立って、より人間性の部分が浮かび上がってきたのではないだろうか。
評価点はほぼほぼ劇中曲と生田絵梨花の圧倒的歌唱力に対してです。家族への愛や希望を持ち願いを諦めないことなど個人に焦点を当てて描いており、100周年記念作品ではあるが完全に今、2023年の映画。
