評価に困る。冒頭は後付けの説明があるものの、何やってるか見当もつかないバトルと時系列が混乱するチャールズの姿などは見てて気持ちが乗っていかないし、結局描かれているミュータントと人間の分断、ミュータント>>続きを読む
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終盤にイタリアが「人生も一時的なもの」と言っていたのと、全編通して全く充実しているように見えないアーサーの生活を踏まえるならばラストはハッピーエンドなのではないだろうか。死を悲観的に見せておらず、死に>>続きを読む
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見る前の期待値が高すぎた感じはする。どうせキートンがカイザー・ソゼなんだろうなと思っていたら、そうなりそうだったので「これの何がどんでん返し映画なんだ」って感じだったけど、ヴァーバルが実のところのカイ>>続きを読む
小学生の時ぶりに鑑賞。B級映画として割り切って見れば、秋葉原・高田馬場・上野のごちゃごちゃしたルートのいい加減さなど、言うほどの映画ではないなと思うけど、中盤のロマンス逃避行が本当に面白くない。過去作>>続きを読む
俺は『デッドプール&ウルヴァリン』の予習としてX-MENシリーズを見ているのに、もはやウルヴァリンが全く出てこない今作を見る意味は果たしてあるのだろうかと自問自答し始めたが、ここまで来たら関係あろうが>>続きを読む
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安心と信頼のリュ・スンワン作品。密輸が成功するのか否かという簡単なゴールは設定していないのが今作の良さ。とにかく無駄なところは描かないのでテンポが良く話が進んでいくし、その上で色々な要素を盛り込んでい>>続きを読む
『墓泥棒と失われた女神』予習。
最初と最後に子供達が歌っているのがとてもほっこりするけど、悪意(と言うには微妙かもしれない)に対してセラフィナの純粋さで真っ向勝負する話なので結構ハラハラする。最後の開>>続きを読む
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今の所シリーズの中では一番好き。この頃からデップーとウルヴァリンの絡みがあったのが衝撃的。
ウルヴァリンに起こる出来事がどれも悲惨すぎて可哀想ではあるが、だから彼にとっては記憶を失うという施しがもしか>>続きを読む
今までも人間との平和共存を望むプロフェッサー派と、人間を絶滅させようと企むマグニートー派で分断が起こっていたが、今作はミュータントを"治療"する薬の開発によって、普通の人間になりたいと望むミュータント>>続きを読む
前作よりは面白かった。バカなので、こういう要所にアクションを盛り込んで展開していくタイプの方が飽きずに見ることができる。前作の不満点であったミュータントの子供達の描写が薄いという点が改善されていたり、>>続きを読む
『デッドプール&ウルヴァリン』予習。
ローグの心情描写、流石に足りなすぎやしないだろうか? そのせいで彼女だけ唐突な行動を起こしているように見える。ミュータントたちが集まる学校のアイデアは良かったのに>>続きを読む
中身は結構良かったんだけど、ドキュメンタリーの構成があまりにも不親切なのが頂けなく、そこで大きく減点した。今の映像は何年何月の映像なのかを知らせないので、村本のファンなら「この独演会があったということ>>続きを読む
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黒沢清ベストどころか、オールタイムベストにまで入って来ちゃいそうな感じがする。140分と清映画にしては長い方だけど、あっという間に過ぎ去る。無印と似ているラブストーリーではあるものの、スリラー色を強め>>続きを読む
畠山理仁氏の本を読んで興味を持ったので鑑賞。あり得ないような不正のオンパレード。特に木下市議の流れはアホらしくて笑いが止まらなかった。ここまで腐るのは保守王国と呼ばれる富山の風土がそうさせてるのか、本>>続きを読む
ニューヨーク公共図書館やボストン市庁舎、ボクシングジムとは違って、ジャクソンハイツという街が今回は観察対象になっているから、全体的に広く散漫になっている印象は受けた。ぶっちゃけ途中「このパート長いなぁ>>続きを読む
怖いし、狂気の伝染というテーマ性は黒沢清らしい。理不尽が描かれるという点では『降霊』に近いかも。だが、今作は幽霊が主張しすぎで自分が求めてる黒沢映画の怖さとは少し違った。ラストの伊原剛志は最高。
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工藤公康似のエドワード・G・ロビンソンとジョーン・ベネットの主演コンビ、『スカーレット・ストリート』と同じ座組でなんとなく導入も似たような感じだけど、今作は純然たるサスペンス。もう今作は最後に尽きると>>続きを読む
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勝手にハートフルホームドラマかと思ってんだが、全然そんなことなかった。特に長女から滲み出る、両親を煙たがる雰囲気がキツい。血縁があるからこその薄情さ、ないことで生まれる親密さ。真摯に家族と向き合ってた>>続きを読む
(腹痛で一時退出したので、点数つけないメモ程度の感想)
アダム・ドライバーが老けメイクしてたので、てっきりエンツォ・フェラーリの一生涯を描く作品かと思ってたら、妻との関係が冷え切り、マセラティに新記>>続きを読む
基本頭のネジが飛んでいる人しか出てこない。そんな中で事態が二転三転するストーリーが本当に面白く、今作はフリッツ・ラングの演出というよりダドリー・ニコルズ脚本の強さが目立った印象。なんだけどただ"面白い>>続きを読む
面白くなかった。まずドラマの浅さが致命的。序盤は宇宙パートと地上パートの比率が明らかに釣り合ってないように思えて、仲間の死が生み出す孤独感や、彼らの思いを抱えて生還するというソヌの思いみたいなものが全>>続きを読む
まだまだ終わらない黒沢清マラソン。いつもの笑いを交えたホラーかと思いきや、ガッツリ怖い。理不尽でもありながら自業自得でもある、だからこそ日常の崩壊はより嫌な怖さを感じた。ラストはとても鋭利な締め方で、>>続きを読む
次の展開が気になってしょうがない。シンプルなストーリーから始まり、徐々にロマンスやコメディの要素を盛り込んで展開していく上に、会話劇と逃走劇の緩急もついているので全く飽きない。船にいた子供やたまたま会>>続きを読む
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そりゃあ傑作漫画の映像化ということで、余計なことしなければ無条件で良い映画になることは間違いないのだが、映像化を意識した原作だったのかと思わされるくらいに親和性が高い。
まず最初の4コマ漫画の映像化、>>続きを読む
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評価が高すぎて逆に不安だったが、最高の映画だった。ずっと見てられる。
アレクサンダー・ペインは中年男性のリスタート(『ファミリー・ツリー』だと、妻が昏睡状態になった状態からの家族の再生、『ネブラスカ』>>続きを読む
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想像以上に面白かったけど、シャーリイ・ジャクスンの著作、特に『絞首人』を読んでないと作家性と人間性のリンクする所や、最後の二つの結末(飛び降りるポーラ/フレッドと共に旅立つローラ)の解釈はかなり難しい>>続きを読む
初フリッツ・ラング。シームレスで的確な編集は、観客を飽きさせずに興味を持続し続けられることが今作を見れば分かる。商売を邪魔されて困ってる同盟の会議と警察官との会議を繋がる編集は凄かった。自警団のメンバ>>続きを読む
大きく見ればクリシェなロードムービーかもしれない。でも細かい所まで見ていくとハートウォーミングなドラマと毒気のあるコメディ要素、心地よい時間が流れる映画だった。アレクサンダー・ペイン監督作でよくある、>>続きを読む
過去作とは比にならないくらい面白い。まず良かった点としては、アクションが楽しい。バッドボーイズシリーズのアクションで心躍ることは今までなかったのだけど、今回は最初の美術館みたいな所での色鮮やかな色覚的>>続きを読む
このシリーズの笑いが合わない人間にとったら、コミカル抑え目に初老の刑事コンビの葛藤を中心に見せていたので比較的楽しめた方の作品ではある。でもアクションは前作に及んでないし、思ったほど盛り上がっていなか>>続きを読む
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深夜に異常行動をする夫に振り回されて妻がおかしくなる展開なのは安易に読めるし、特筆すべき点も無いので途中までは面白くなかったんですが、チョン・ユミが脱走してからの終盤のお札部屋でのやり取りが本当に最高>>続きを読む
1作目は敵役の魅力が皆無で全く記憶に残らないキャラクターだったけど、今作は尺を長くすることによって敵側のキャラ付けもしっかりと行いながら、バッドボーイズの2人の軽妙なやり取りも存分に見せていて、前作よ>>続きを読む
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全然期待してなかったのも十分に影響してると思うが、良い映画だった。後味が"面白い"というより、"良い映画"。
マイケル・サルノスキ監督の前作『PIG』は、あらすじと近年のニコケイの出演作がもたらす先入>>続きを読む
物語の進行を円滑にするための不自然なやり取りが気になったりもするが、密室劇なのに後出しじゃんけん的な情報の開示がほとんどなかったのが好感だし、処罰感情の暴走・推定無罪の無視・正常性バイアスなど、テーマ>>続きを読む
前2作が化け物すぎて、普通に面白い映画なんだけど普通の映画に見えてしまう錯覚が起こる。マイケルから滲み出る哀愁、シチリアへの郷愁が彼の衰えを感じさせる。そんな中、最後まで自己を正当化するのに必死なマイ>>続きを読む
2人のキャラクター性を抜きにしても無防備すぎる警察側、その無防備に漬け込まない敵、ストーリーがガバガバすぎる。現代の感覚に慣れてしまうと全く笑えないミソジニー丸出しのセリフが頻出するのも含め、時代を感>>続きを読む