くさむすびさんの映画レビュー・感想・評価

くさむすび

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ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

3.6

『落下の解剖学』予習。フランスの政治に対する知識があればもっと楽しめただろうな。悔しい。
その面を抜きにしても、『愛欲のセラピー』では小説家とセラピストという二つのアプローチから自分自身の内面を見つめ
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バービー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

メッセージ性があまりにも直接的すぎるとは思ってしまうが、それでもバービー人形を題材にこの映画を撮ったアイデアが凄い。女性の社会進出を訴えている側面があるが、いきなり「全ての権力者を女性に変えるべき」み>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

微妙にズレている時系列と、後々振り返ればシンプルに思えるけども複雑に見えるストーリー構成が上手く、これぞ映画の演出と言うべき。最後まで一通り見た後に最初のシーンをもう一度見返すと、語られないダミアンの>>続きを読む

Nest(原題)(2022年製作の映画)

4.9

めちゃくちゃ面白い。四季折々の風景をジャンプカットで繋いでいきながら、ツリーハウスが出来上がるまでの過程と時々垣間見える子供たちの無謀な危うい動きで、様々な感情を揺さぶってくる。最後にはしっかり感動が>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

3.6

この短い時間でもしっかりアキ・カウリスマキの色が出てる。彼の凄さを実感する、一番の作品かもしれない。

Letter(英題)(2013年製作の映画)

2.4

これはあらすじ読んで見ないと掴めない。初期作の駅の待機場で寝る人々を描いた作品に近い映像の光加減。面白さが分からなかった。

Fabrika(原題)(2004年製作の映画)

4.5

セルゲイ・ロズニツァのドキュメンタリー。
フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリーで得られる喜びに近いものが今作の中にも存在していた。シンプルなようで横移動と奥行きを使った映像は見ていて面白い。機械
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戦闘(2018年製作の映画)

3.9

マルコ・ベロッキオの短編。
これは長編で見たいと思わせる。映像の質感で語るのが見事だし、15分で感情が揺れ動かされる。

道化師(2016年製作の映画)

-

初めてのマルコ・ベロッキオ作品且つ英語字幕だったので、中々難しかった。何の話なのか全然理解できず。

ワールド・オブ・グローリー(1991年製作の映画)

4.1

ロイ・アンダーソンの短編。
とんでもないファーストカット、ここで全てを物語っている。無害に見える傍観者のグロテスクさと、主人公になる男の無言の二度見。その二度見が劇中何度も出てくるが、この世界の誰もが
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アヴァ(2017年製作の映画)

3.1

寓話性が強すぎて所々乗れなかったりしたが、黒の使い方やラストシーンでレア・ミシウスのセンスはひしひしと伝わってくる。13歳にして病気で目が見えなくなってしまうことを知ったアヴァの闇を照らすように、衝動>>続きを読む

ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦(2014年製作の映画)

3.0

題材が面白く、本当に実話なのかと思うほどの劇的な展開と試合運び、ジャイヤという"第3の性"を持った人がW杯に初めて出場したりなど、物語に意外性があって驚いた。しかしドキュメンタリーとしての面白さは薄い>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

「『わたしの叔父さん』に似ている」という感想に惹かれて見たけど、好きな作風でした。外国の片田舎の日常生活を淡々と見せる。
内気な少女が次第に色々な世界に触れていく話で、ストーリーだけ追っていれば「本当
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

期待してなかった分、それなりには楽しめたけど乗れない所も多かった印象。皆が口揃えて「3時間の悪夢」なんて言うから、支離滅裂な感じなのかと思ったけども全然そんな事はなかった。最後まで見ると、ボウの話じゃ>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.3

オードリーANNin東京ドームの予習。
終始勇み足の展開が多く決して優れた映画だとは思えないけど、メッセージの一つ一つが素晴らしくて涙が出た。夢や情熱を失った/折り合いをつけた大人たちの物語として胸に
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.0

『ボーはおそれている』予習。
2020/3/7以来の鑑賞。今回2回目を見て「よくできてる映画だな」とは思いつつも、面白くないという評価が覆ることはなかった。メイクイーンを決めるダンスバトルからはかろう
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(2021年製作の映画)

3.4

『ボーはおそれている』予習。
『オオカミの家』同様に奇抜で斬新な世界観を展開していくが、明らかに人形ではない滑らかな動きをさせたりなど、所々の気持ち悪さは今作の方が強かった。『ボーは〜』でもどのような
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

韓国版リメイクの予習。学生パートで出てきた何気ない一言を感動的なシーンに持っていく術が凄い。安生の腕で抱かれて泣く七月、"影"の伏線回収、なぜ七月の名を使って安生が小説を書いていたのかなど、マジでよく>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

ノーラン映画の中でもシンプルなストーリーと控えめな尺で、派手さは無いが個人的には好き。3つの物語が収束していく様、手数の多いホイテマの撮影、危機を煽るハンス・ジマーの劇伴。終始鳴っていた時計の秒針のよ>>続きを読む

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

茜と青磁の関係性が映画の開始と共にスタートする訳ではないので、過去から始まっていた関係性が逆転に次ぐ逆転で変化していくのが映画に深みを持たせていて面白かった。
内面を知って相互に手を取り合う間柄になり
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

元々スルー予定だったので期待してなかったけど、めちゃくちゃ良かった。誰が言ってたかは忘れたけど「映画は記憶の芸術」という一言を思い出す映画。
途中まではやけに説明的だったし、「ドライヤー以降映画の奇跡
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.1

なんとなく分かる。幼い頃は親が完璧な存在であると思っていたけど、段々成長していくにつれ当たり前だけど一人の人間である事を知る、みたいな。
話自体は『aftersun』みたいだけど、今作の方がどうするこ
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パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

-

某映画のパンフレットにYouTubeで見られることが書いてあったので鑑賞した。その映画の解釈の幅を広げるのにうってつけの作品。すごく壮大だけど、身近な話でもある。そこが面白い。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作予習済み。最近公開の作品、良い映画ばっかりで困る。
自分も山添ほど重くはないけど(人が少ない電車や映画館なら行けるレベル)軽いパニック障害的なものを数年前に患っており、まだ現在も治療中の身なので彼
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

よく分からなくて途中退屈してしまったというより、家だと集中できないタイプの映画で、直近のリバイバル上映に行けば良かったと後悔。もう一回見たら評価爆上がりするだろうなとは思った。「映画なんて全部ウソ」と>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

回を追うごとに人々の優しさや情に触れて人間らしさが増していくロバート・マッコールだが、それと反比例するように殺し方は残虐になっている所が彼の人生を象徴しているようだった。「悪党を殲滅させろ!マッコール>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

正直本題に入るまでが長く感じた。そこが後半の展開を進めていく上で重要ではあるんだけれども、『パラサイト』のリスペクトおじさんことパク・ミョンフン近辺で行われる緩いBGMやギャグ要素などが今作の中では不>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは掘り出し物だった。韓国映画あるあるでよく挙げられる、"警察・検察が使えない、捜査が杜撰"と言ったものを逆手に取って上手く設定を進めている。「スーツ着てるから、こっちが検事だろう」みたいなノリ(実>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

『ボーはおそれている』の予習。劇場で鑑賞して以来、約5年ぶりに鑑賞。途中までは「もっと面白かったはずなのに…」と思っていたけど、溜まりに溜まったフラストレーションが爆発し始めてからの中盤が本当に恐ろし>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

正直ランティモス作品はそこまで好きではないのだけれど、今作はすごく面白かった。女性の解放と言ったテーマでは、城定秀夫監督作に通ずるような鑑賞後の後味がある。
自分がランティモス作品を好きでない理由とし
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

『アメリカン・ユートピア』は何回も見ていて大好きな作品だけど、今作は見る機会に恵まれず今日まで見てこなかったが、初見がIMAXで良かったと思えるくらいに最高のエンターテイメントだった。『アメリカン・ユ>>続きを読む

罪と悪(2024年製作の映画)

3.8

少々粗っぽいところもありますけど、監督デビュー作でしかもオリジナル脚本でこの重厚なミステリーを仕上げたというのは、十分評価に値すると思う。『市子』に引き続き、日本の今を絡めたミステリーが今来ているんじ>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

唯一見たことのあったアキ・カウリスマキ作品『パラダイスの夕暮れ』同様、馴染むのに時間がかかってしまったが、テーマを理解してからはすんなり入り込めた。優しくも力強さがあった。「人間って基本自分自身に意識>>続きを読む

Portret(原題)(2002年製作の映画)

3.3

MUBIの説明によれば、ロズニツァ監督の2本目らしい。静止画のように表情を動かさない不気味さすら感じる人々とは対照的に、背景の川や草木などは揺れている様が心に残った。それでも、何が言いたいのかは全然分>>続きを読む

自伝的場面6882番(2005年製作の映画)

4.0

リューベン・オストルンド監督の初期短編。この短い中でもブラックな笑いを詰め込んでいる辺り作家性が溢れ出ているし、「そんなに言うならやってやるよ」みたいな男の描き方が本当にリアル。現実社会にもこういう人>>続きを読む

The Halt(英題)(2000年製作の映画)

3.0

『国葬』は2時間近く眠い映像を見せられた後、ラスト数分でハッとさせられる作品だったので今作もどうなるんだろうかと先が気になりながら見ることができたが、面白くはなかった。寝づらそうな椅子に座ってスヤスヤ>>続きを読む

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