昨今のディズニーの説教臭い感じとか、100周年とかいろいろ背負わされて重たくなってそう、と期待値低めで行ったけどとても良かった。
恋愛でも友情でもないテーマ。
100周年の総括としてふさわしい内容だと思う。
恐れを持ったマグニフィコのような人が権力者になるとこうなるし、
サイモンのような大人はたくさんいる。
コンプレックス拗らした人が社長になるとブラック企業になる感じを思い出した。
マグニフィコは、現実世界では、社長や親や政治や家長や先生だったりする。
生田さんの吹替、めちゃくちゃ上手で、弱くて力強いアーシャ像に合っていた。
そしてディズニー同窓会のような声優陣に感動。
ところどころ過去作品のオマージュもあって嬉しい。
アーシャのおじいちゃんはもうひとつの世界線のミゲルなのかな、とか。
一点気になったところ、こんなにフィジカル的にやられるヒロインはディズニー史上初めて?
スーパー戦隊シリーズとかセーラームーンかとも思った。
作品を通したヒロインのたくましさは憧れでもあるし、挫けそうなときに見返したくなる作品だとも思いつつ、
「強さ」を良しとする、ある種”男性的”な土俵の上からディズニーが下りることができるのはいつなのだろうか。