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ウィッシュのaのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.7
字幕で鑑賞。
本編より感極まったかもしれないショートムービーとエンドロール後の良さ
ウォルトの「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる」という願いのような理念をもとに描かれてきたこれまでの世界。
100年という時の中で人々の価値観の変容やポリコレ論争などあったけれども、ディズニーとしてはブレずに持ってきたテーマの芯を今ここで再度打ち出してきた感じ。
テーマソングは社歌、国歌のごとく本当によく歌詞を練ってある。歌は想いを伝える術として永年扱われてきた通り。魔法のキスが無くともみんなと繋がることはできる。個人的には前半の曲とヴィラン曲の方が好き。
オマージュがふんだんに散りばめてあるがウィッシュの世界観に集中できる程度に含まれていてそこはバランス力感じる。ただ若者の決起と終幕の畳み方は若干モヤる。
長いマント・シルバーヘア・杖持ち、孤立と権力等それこそヴィランってこうでしょとその顛末まで固定観念の下にあるようなマグニフィコ。唯一キャラが立っていた事もありもっと最後を丁寧にして欲しい感が出る。抱えている悩みを観客にだけ曝け出されて波及効果が強すぎる。
ヴィランも人間で願いがあり、一人の悪意が暴走して出来上がる訳ではない。孤立の道に追い立てられ、最後には一人がすべての責任を追う。本当の意味でみんなが幸せになるにはまだまだ遠いのが現実世界。わざとかと思うくらい、この物語においてはリアル過ぎてビターな仕上がりだった。
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