公開初日金曜のレイトショーを字幕版で鑑賞。
ディズニーファンが多いためか、レイトショーでも30人程度と結構な入り。
海外では爆死との噂で、あまり期待せずに鑑賞。
王様とお姫様の話かと思ったら、横暴な国王（政府）に抵抗する若者のストーリー。
ディズニー生誕100周年にしては攻めた内容で驚いた。
名曲「星に願いを」をベースに話を作る発想も珍しい。
魔法もスーパーパワーも何も持たない、普通の主人公が信念だけで活躍するのは珍しい。
勿論、「スター」の助けはあるけど。この「スター」が「星のカーヴィ」みたいで本当に可愛い。
国王に都合のいい「願い」は叶えてあげて、不要な「願い」は放っておく。
まるで、選挙前は耳障りのいい公約を唱えて、いざ当選したら知らんぷりで、私腹を肥やす、どこかの国の政治家のよう。
権力者の圧倒的な力を前にして、民衆の団結（デモ）で抵抗する、というテーマはいかにもアメリカらしい。
ミュージカルは大変よろしい。
国王・声優クリス・パインの歌が、ロックやラップで最高に楽しい曲なので、国王をそんなに憎めない。
テーマ曲「Wish」のサビは、日本語版は「ない！」だけど、英語版は「This！」なんだね。英語版のほうがしっくりくる。
ラストのみんなで大合唱するシーンは泣いた。『レ・ミゼラブル』のような、合唱に弱いな。
ただ、最近のディズニーアニメは『マイエレメント』や『リメンバーミー』のような親子の葛藤が多いので、今回の「王国」が舞台では古臭いのか。
あと、絶体絶命のピンチで歌いだす、ミュージカル演出に違和感があるのかも。
自分は良かったけど。
