MiU

ウィッシュのMiUのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.6
最初に言っておくがこの映画は“テメェの夢は誰かに託すな。テメェの努力で叶えろ”です。

ディズニーは夢を与えてくれるコンテンツじゃないんか?


同時上映のワンスアポンアスタジオで号泣した。だって思いのほか大好きなロビンフッドのキャラたちがたくさん出てて涙腺爆発しちゃったよ!あと何と言っても最後の記念撮影のときに『花と木』がいたこと!
物心ついたときからシリーシンフォニーシリーズを見て育ってるからなんとも感慨深い。


本編は思ったより吹替の違和感なくて皆さんお上手だった。なんだったら1番懸念してた福山マグニフィコが1番良かったよ!歌うとめっちゃ福山雅治だけど、あんまり気にならなかったし、普通に歌上手いからいっかーって感じ。
なんかあの福山雅治さん特有のねっとり感(褒めてます。ファンの方々すみません。)とマグニフィコのナルシシズムが絶妙にマッチしてて、これは福山さんで最適解な気がする。


内容…?内容かぁ…可もなく不可もなし。今までのディズニー作品の詰め合わせ現代ver感じ。
超絶大好きなとんすけっぽいうさぎちゃんも出てきてそこはテンション上がった!かわいいいい!!!

主人公アーシャの気持ちがあんまりわからなかったのよね私的に。
確かにマグニフィコは人々の“願い”と言う一部の感情を奪う?ことをしていたけど、それはそんなにいけないことかい?
劇中にあった「新しい願いが生まれたら?」ってセリフ。そうなのよ。18歳になったら願いをマグニフィコに渡すけど、大体人間なんて何個も願いがあるじゃない。アレもしたい、コレもしたい、こうなりたいetc…人間は欲の塊なんだから、ひとつ渡したくらいでそんなにどうにかなるのか?と思ったけど、マグピに渡す願いはその個人が“人生をかけて叶えたい願い”みたいですね。
だからアーシャの友人の彼はボンヤリさんだったのか。要するに“生きる糧(希望)”を少し持ってかれた、みたいな。なるほど。

でもさアーシャ暴走しすぎだよ。
歌は善にも悪にもなる。負の感情の助長(反逆讃歌)にもなりえるからアカンって言ってたのに、アーシャは見事にこの伏線を回収してレジスタンス形成してるからね。ブラックジョークすぎんか?

で、人々に願いを返すのは、もしかしたらマグピに叶えてもらえるはずの夢も本人に返して“テメェの努力で叶えろ”ってことだし、小娘のワガママもいい加減にしてしろや。

これはマグピ推しのマグピ贔屓からの目線ですが、マグピは夢を保管してただけだし、国に利益のある願いは叶えるって言ってるんだし、それで住まう国がより良くなるならWin-Winじゃない?

あと、マグニフィコってディズニー史上最恐ヴィランみたいなキャッチコピーあったけど、そうでもないよね。

休日の趣味はボランティアで、住むところがないならお城においで、もちろんタダでいい、ちょっとだけリスペクトしてね。
去年は14個も願い叶えたよ!(本来は月イチだから12個なのに2個はボーナス的な感じ)

夢も悪用することなくただ保管してるだけだし。


まじで主人公アーシャに1ミリも共感できんかった…。


内容はともかく歌は全曲すごい良くて日本語版、オリジナル版のサントラDLしました!
MiU

MiU