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フェイブルマンズのあのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.9
「現実は映画とは違う」
スティーブン・スピルバーグが映画に魅了され映画監督になるまでを描いた自伝映画。
人を楽しませる映画の虚構として人を傷つける加虐性をしっかりと描いていて、映画についての映画でありながらその存在を神格化しすぎない、すごく誠実な作品だったと思う。劇中で引用があった『リバティ・バランスを射った男』の事実を隠し伝説を広めるラストの展開は今回のテーマの補強にもなっているのかなと思った。
映画の負の面も語られる作品だけどラストカットでスマートに示されるスピルバーグの映画に対する姿勢はあたたかく前向きですごく感動した。本当に良い!!
あ