最高。
『バビロン』ではデイミアン・チャゼルの「映画愛」にあまりノれなかったが、本作でのスピルバーグの、自身の過去へ向ける暖かい眼差しがとても心地良かった
非常にパーソナルな映画で、過去の自分と向き合ったり過去の自分に助言したり、一筋縄では行かない家族(両親)を許したり逆に許されたり…など、嫌な言い方をすると「自己満足」な作品にも思えた。が、ヤヌス・カミンスキーの撮影もあり、非常に安心してゆったりと若干の冗長さも楽しめた
そして、ラストの一連のシーンは、可笑しくてずっとニヤニヤしていたが、ラストカットの美しさと溢れる遊び心に満面の笑みになった
デイミアン・チャゼルにもこれくらい気を楽にした演出を魅せて欲しかったが、これはここまでキャリアを築き上げてきたスピルバーグにしか出せないのかな
俳優陣は漏れなく全員素晴らしかった。それも、大変に素晴らしかった
スピルバーグ作品に共通することだが、特に子役がとんでもなく素晴らしい。
また、本作においては、ジャド・ハーシュの役どころが現実からほんの少しだけ浮いていてとても良かった
本作の至る所から、スピルバーグのフィルモグラフィを何となく連想させる感じも非常に好み
ジョン・ウィリアムズ御大に敬礼!
狙った訳では無いと思うが、エンドロール最後の「Amblin」の文字にグッときた