なずな

銀河鉄道の父のなずなのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
4.5

母と姉、姪と4人で鑑賞

お父さんが主人公となった
宮沢賢治さんの伝記なので
展開はわかってはいたけれど…
泣いた泣いた

宮沢家の家族の温かさ
実際はもっともっと複雑だったり
過酷な部分もあったろうが…

宮沢賢治さんの育まれた環境
身体が弱くあらゆる病をくぐり
それは裕福な家庭に生を受けたからで
幼少から恵まれていたことも伺えた
貧富の差や家業について
自らの家柄やその環境を理解して
考え倦ねる賢治さんの生まれもっての
純粋さ心根の優しさ
同時にそれゆえの弱さなど彼について
(時に身勝手で我儘にも受け取れるが…)
真面目で真っ直ぐで情熱家
思い込んだら一直線、一心不乱
不器用がゆえ無謀に極端に突き進む…
その全てを包み込むような父の愛情
古くからの仕来りや形に拘る時代背景
そこに戸惑い衝突しつつも囚われぬ
この父の懐の大きく深いこと…
そして誰よりも1番の理解者の妹…
暖かく厳しく深く通い合う
兄妹、父、母の目線から
家族からの愛、彼の家族への愛
丁寧に描かれていた

家族、父から心情メインで
宮沢賢治さんサイドから描かれない
という形がまたとても魅力的で
ほんとうに素敵な作品だった
宮沢賢治さんの作品がすきだじゃ
なずな

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