めちゃくちゃな息子をでっかい心で受け止めた素晴らしい家族の話。
みんなが名前を知ってる宮沢賢治は
優しすぎるしまっすぐ過ぎる、
生きるのが下手な息子だったみたいで
賢くてまっすぐな妹がいた。
他にも優しい兄弟たちと、
穏やかなお母さんと、
新しい時代を見ているお父さん。
物語を書くことを
最初から見つけていたわけじゃ
なかったのだと知りました。
家族がなかったら、あの文学は生まれなかったんだね。
お父さんのやりたいことを心配しながらも
見守ってくれる姿に、温かい気持ちになった。
妹の葬儀で、他宗の経を大声で唱えたら普通ならやめなさいと追い出すだろうに、
賢治の言葉で送ってやれって言ったところで
泣いてしまいました。
あとは、賢治の物語が賢治の子供なら
俺の孫だ。大好きで当たり前だ。
というところもめちゃくちゃ良かった。
役所広司さんハマり役で、
オロオロしたり、優しく励ましたり
寄り添ってくれる心強いお父さんだと思った。
めちゃくちゃな息子が信仰に生きると言い出した時のパキッた表情、さすが菅田将暉だった。
自分を見失った若人の憔悴具合、、、
わたしお母さんだったらかなり取り乱しちゃうと思うあんなの。笑
田園の景色が綺麗だし、家財も質屋らしく
センスよく裕福な感じで何かと小物も見ていて良かった。賢治の東京暮らしの荒れたアパートの部屋とかも良かった。
宮沢賢治全集を読んでみようかなと思いました。