この空の先には――何があるんだろう。 まだ大空が巨大な翼を備えた龍のものであった時代。 数年前に隣国と交わした熾烈な戦火の記憶も生々しいシルヴァーナ共和国では、龍たちから空の覇権を奪い取ろうと、その速さに挑戦する者たちがいた。 類まれな操縦能力を持つパイロット、カール・シュニッツは世界初のジェットエンジン搭載型航空機・ブリッツフォーゲルを駆り、最も速き龍・帝凰龍(カイザードラッヘ)を越える速度で飛翔するという、前人未踏の領域に挑戦する。 何故、人間は挑むのか――これはひとりの男が自由を求め闘う、ひとつの「夢」の物語。
Ⓒ虚淵玄/小学館/「アイゼンフリューゲル」製作委員会