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共に生きる 書家金澤翔子のnuxのレビュー・感想・評価

共に生きる 書家金澤翔子(2023年製作の映画)
5.0
舞台挨拶付きの回で鑑賞できた。初めて本物の金澤翔子さんに会えて嬉しかったし、翔子さんの笑顔を見ながらお母様のお話を聞いているうちに涙が出てきてしまって、堪えるのに必死だった。私も姉がダウン症なのでいろいろ重ねて想うことがあって映画の上映中もひたすらにっこりしつつ涙を流していた。

ナレーション無しで翔子さんとお母様と周囲の人々のインタビューで進行する構成なので、感じ方や捉え方がこちらに委ねられているところが良かった。全体的に金澤翔子という一人の芸術家の生き様と人間としての魅力が上手く描かれている作品で、ダウン症の方の素直で真っ直ぐな可愛さを身近で知っている私からしてもしっかりリスペクトと愛を感じる撮り方だった。冒頭と最後の翔子さんが書に向かうシーンもめちゃくちゃ格好良くて素晴らしかったなぁ。いつか福島の翔子さんの美術館や、静岡の大きな般若心経の展示を観にいきたい。
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