理想郷のMのネタバレレビュー・内容・結末

いまいちハマりきらなかったな。
鑑賞後に予告を視聴したけど、本編の印象とは少し違うかも。

理想のために現状維持を押し付ける主人公と、理想のために現状を変えたい隣人兄弟。どちらの言い分もよくわかる。

その土地にはそれまで住んできた人たちの歴史があって、決まりがあって、思いがある。それを住み始めてたかが２年の余所者があれこれ口出してきて、考えを否定されたらたまったもんじゃないよな、とは思う。
兄弟のやったことは許されないのはもちろんだけど、
それでも「俺たちも結婚したいし子供がほしい」というようなことを言った兄のセリフには少し同情しちゃった。

冒頭の馬はなるほどここに繋がるのか、、という前半の終わり。

後半、オルガの視点で進む第二部。
静かで寂しい冬の一人暮らし。だからこそ雄弁に語られる内に秘めた愛情と決意。静かだからこそ、見ているこちらも色々と考えてしまう。

ようやく見つけた夫の居場所と、真実に繋がるであろう証拠を持って、春に向けて歩み出せると良いなと思う。