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春に散るのlabyrinthのレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
3.3
 不完全燃焼の男2人が、ぶつかり合い、1つの目標に突き進む人間ドラマです。
仕上がった体の横浜流星さん、窪田正孝さんやリングに上がるボクサー役の方々、役者魂が眩しいです。
 私個人的に注目は、横浜流星さんの初めの顔つきが、後半の顔つき、そして、ラストシーンの顔、全て違うところです。ラストの穏やかな顔は、スタートの顔と全く別人。驚きます。
 佐藤浩市さんの居酒屋裏でのパンチ、切れがすごいです。昔やってた?と思える早さ。
 片岡鶴太郎さんも実際リアルなボクサーでもあり、いい味だす脇役。でも、メインではないが、目立つ、気になる脇役です。

ストーリーは、不公平な判定で負けた過去をもつ主人公。
アメリカで40年、ボクサーを辞め、お仕事で成功。
お仕事引退して日本へ一人。
偶然飲み屋で帰国したばかりの元ボクサーと、もう一人の主人公 若い病んでるボクサーが同じ空間に偶然居合わせている。
若いボクサーは、元ボクサーの男が居酒屋裏で酔っぱらいに絡まれてるところを目撃する。
そこで、素早いパンチを目撃してボクシングを教えて欲しいと伝えるが、断られる。

数ヶ月たち、もう1度頼み込む。やがて二人は夢に向かい世界チャンピオンを目指す・・・がザックリ前半ストーリーです。

ありがちストーリーですが、役者魂が素晴らしい。
ラストのリングでの戦いは、個々の情熱的な戦い、リングでの表情が生々しい。横浜流星さんの有る意味気が狂ったようにハイになって戦うシーンみどころの1つ。
マジラストシーンでの佐藤浩市さんの桜の木のした・・・・・記憶に残るシーンでした。
このシーンみて『春に散る』の意味がグサッてきました。
さすがっ、名俳優!
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