組織の金を奪った男の長距離バスでの逃避行をスリリングに描いたクライムスリラー。
しっかりとしたスリラー映画。70年代ノワールの雰囲気がありながらもネオンカラーの鮮やかな色合いで新鮮味があって面白い映画だった。派手なアクションがなくて物語と画作りに重きを置いた重厚感のあるスリラーだった。いちばんの見所はケヴィン・ベーコンが出演しているというところ。登場した瞬間から溢れ出す圧倒的強者感には見惚れてしまった。キャラクター的には強者ではなかったが役の暴力的な性格を完璧に演じていた。結末も切なくて作品の雰囲気に合った終わり方だった。