Appleのドキュメンタリー良いですね。
ビリー・アイリッシュの映画もでしたが今をときめくポップアーティストを苦悩(メンタルヘルスの問題)と歪んだ構造(こんなに若い人がとてつもないプレッシャーと目に晒される)という切り口で1人の人間として見せる。
セレーナ・ゴメスの方はメンタルヘルスに関する問題(精神疾患といった方がいい？)がメイン。私が醜く見えるみたいな事って色んな問題が複雑に絡み合ってると感じる。ルッキズムの加速？そして女性の見た目がジャッジされる事について。馬鹿にしているかのような質問(女性には賢さ要らない？)女である事に嫌さを覚えるとか溢していた様な。そして子役として7歳！から活動していてそこで体験したであろう諸々の物が積み重なって音を立てて壊れてしまったという感じ。非常に痛々しく、観ているこちらも辛い。ケニアで慈善活動したり、自分の抱える精神疾患について学んだり。知っていれば怖くないというのは本当にその通りだと思う。そして周囲の理解が何より大切で、メンタルヘルスに関する啓蒙活動をやってる事に尊敬の念を覚える。自分には何ができる？と悩む。名声もお金も不自由しない(と思われる)彼女がノブレス・オブリージュ的なものに駆られる。
人と関わる事でそれが自分との対話になり、救いになる。winwinだからどんどんやっていこうという話。最後にちゃんとこの番号にかけるとメンタルヘルスの悩みが相談できますみたいな文言も出てくる。
これは決してパーソナルな問題ではなく、そこに色んな問題や社会の構造が垣間見えて、その事についで知っているほど興味深く見れる。ビリー・アイリッシュといいAppleのドキュメンタリー、かなり良いです。
